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映画『夏時間の庭』 [▽▲▽映画・ドラマ▲▽▲]


夏時間の庭 [DVD]

夏時間の庭 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • 発売日: 2009/11/27
  • メディア: DVD


総合評価:★★★☆☆
いかにも単館映画っぽい地味な造りで、内容もキャストも展開も
地味でたいして大きな流れもないのですが・・・
じんわりといい雰囲気と美しい風景が印象に残る映画でした。

有名な画家であった大叔父のポールの邸宅に家政婦と住む母の
誕生祝に集まった3人の兄弟とその家族。
長男のフレデリックはフランスに住んでいるものの
食器デザイナーの妹はNY、
ナイキのシューズ工場を任されている弟は北京…と
もはやこの家を必要としていないのは明らかで
母は、長男に家や財産の売却をするように言って
人生の幕引きを行おうとする。

やがて母が亡くなると、アールヌーヴォーの家具や高価な絵画や
叔父の絵はオルセー美術館が引き取りを求めていて
家に昔からあって普通に使っていた花瓶なども
驚くほど貴重な品々だったのでした。

長男のフレデリックはここをみんなで別荘として夏の休暇に
使いたいと思って家具も絵もそのままにしたがっていたけど
兄弟たちの事情はそれぞれで、これを維持していくだけの
お金もなくて売却する事になる。

その過程と物悲しい美しいだけの思い出を手放してしまう事の
自分の非力さに後悔を隠せないフレデリックだったが
家政婦のエロイーズに母の形見として一つだけ何か
貰ってくれと懇願する。
エロイーズは「高価なものを貰っても困るし、思い出だけで十分だし」と
対で揃っていた高価なガラスの花器を貰う事にするのですが
それがとてもいいの。

彼女は毎日花をその花瓶にいけていて、普段からずっと使ってた
お気に入りの花器で、それが歴史に残る美術品だとは
思ってないの。

かつてこの家に住んでいた画家の大叔父もそう。
高価なアールヌーヴォーの机は彼にとっては
普段お気に入りに使っていた机でしかないし、
本棚だって、自分の大切なものを入れたり、孫のおもちゃを
入れていたりする普通の家具でしかないのだ。

歴史的に高価な価値があって貴重な品物かもしれないけど
それを使っていた人からすると、美術館に展示してガラス越しに
眺めるものではなくて普段から使うモノなのだ。

私には受け継ぐような財産は一切ないんで、こういうの見ると
財産がある人はある人で大変だなあ・・・と思っちゃう。
ありすぎると現実的に相続税がかかってくるのだし。

ジュリエット・ビノシュが食器デザイナーの娘の1人を
演じているんだけど、ホント・・・この人の顔って下品…
フランス人なのに(・_・;)
私がそう見えているだけなのかな・・・・
あんまり好きな女優じゃないんだけど、世間的には何故か美人大女優の
評価だよね(・_・;)そんなに演技も上手いとは思った事ないんだけど
存在感があるのかもしれない・・・
なんか・・・・ニューヨーク在住の食器デザイナー・・・のわりに
ダサいカッコして田舎のおばちゃんにしか見えないので、
金髪も似合わないし・・・ミスキャストでは・・・・とか思っちゃった。

ニューヨーカーならもっとファッションに気を使うべきでは…
これは撮影側スタッフの問題だろうけど・・・・。
長男の嫁の方が洗練されていたけどなあ。

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