松谷みよ子さんが逝去：♪♪♪ちむページ日記♪♪♪：SSブログ

	ブログをはじめるログイン

松谷みよ子さんが逝去　[○○○日常○○○] [編集]

子供の頃、隣に住む伯母の娘さんであるTちゃんの影響は
私にとってかなり大きかったの。
Tちゃんは年齢的には８つほど年上なのですが
マンガや蔵書をたくさんもらったので、本のほとんどは
彼女の幼いころの本を譲り受けたものでした。

ほら、子供が生まれると文学全集とか買うでしょ？
うちはそんな経済力がない家庭だったもんで、そういうものは
一切買えずにいて、Tちゃんから貰った物がとても多かったの。

伯母は若い頃からずっと小学校の教師をしていたので
娘には本を色々と熱心に読ませていたようで、今思えば
ベストセラーや良書がかなり揃っていたみたい。
世界文学シリーズと日本文学シリーズの全集をはじめ、
モモちゃんシリーズや、他の松谷みよ子さんの本は
小学生の私にはかなり影響も大きかったと思う。

モモちゃんシリーズは、子供には『ちょっとコワイ』部分もあり
ファンタジーもあったりするお話なんですが、それが松谷さん自身の
子育てのお話とは思わなかった。
長女のモモちゃんが生まれ、妹のアカネちゃんが生まれ、
その後に離婚して、母子家庭になり、元旦那さんの病死。
シリーズは５０年に渡っての作品なので、私が読んだのはかなり後期で
何度にもわたって刷られてからでした。

やがて、大人になってから何かの記事で
モモちゃんシリーズが完結してもう１０年たつ…という事を読み
あのシリーズ完結したんだ・・・と思って検索してみて
改めてモモちゃんシリーズを文庫本で全巻買い直してみると
私が読み終えてから、さらに２冊刊行されていて、完結していた。

その文庫は伯母のお孫さんが小学生だったので、その歴史は
そのまま譲り渡していくという不思議な縁を持っていたのでした。

それからさらに、小学校の図書室で度々借りていき
松谷みよ子全集を読破したのですが、やはりちょっとコワイ部分と
ファンタジーとかわいい部分が同居するものと、突然入るリアルな現実に
グイグイと引き込まれていく作品で、読み終えて何年もたつのに
克明に覚えているのでした。

老衰で亡くなったというので、少しだけホッとしました。
お役目を終えられたのですね。
たくさんの本をありがとうございました。
私は、かなりの影響を受けて、今の自分があります。
日本では松谷みよ子先生、海外ではA・リンドグレーンの作品で
育った私なので、ご逝去はとてもショックだけど・・・・・
作品をたくさん読めて幸せだと思っています。

今まで本当にありがとうござました。
お疲れ様でした。
ご冥福をお祈りいたします。