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海外の読者 [☆☆☆お仕事☆☆☆]

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朝早く起きて、ベランダに出てみるとこんな早い時期から
トンボがとまっていました。
緑のネットは、目の前のお家が建替え工事中なのでした。
(大きくてステキなお家になりそうです!この辺お金持ちが多いんだよな~)←車がみんなベンツかBMW
大工さんたちは、この暑い最中毎日大変そうですε=(>ε<)お疲れ様です。

東京は曇り空が続き・・・・湿気だけで夏を味わうのは
いささか物足りないですね~

さて、ワタクシはこの所資料を集めに奔走しているのですが
資料というヤツは増え続けるので処分もどんどんしていかないと
なりません・・・・・・。
とはいえ、高価な洋書のハードカバーの本もかなりあるので
捨てるわけにもいかず、なんとかこれ以上増えないように
最小限に収めているものの、じわじわと増えていきますね・・・・。

ネットがあるので、なんとかなっているものも多いのですが
環境や最小限の知識を得るために、勉強が必要な部分も多いんで
国内、国外に関わらずまずは、お土地柄調べから。
国内と思って、侮ってはいけなくて、都会生活が当たり前と
思っている私のような奴は、「漁村」と言ってもどの程度を言うのかさえ
解からないので、本土から離れた小島の港や
その土地に何があるのかは、やはり調べないとわかりません。

地方都市なんかは、東京と同じでもいいんですが、
そこの生活独特の暮らしがありますからね・・・・・。
浅見シリーズを描くときにモデルになった島を調べると
建築物が、まったく違うんですよ・・・・・
島が小さいので、海が荒れるとそのまま水害につながるので
建物はまるで沖縄のように、石垣を積んで、塀で囲んでいるんです。

そして、小さな島なので住民は山を切り崩して家を建てているので
島中が階段だらけ。
そりゃ都内も階段だらけだったりする場所もありますけどね。

外国物のお仕事をした際に、必ず現地の旅行ガイドブックを買ったあとに
ネットでその周囲に住んでいる日本人のブログを探すのですが
やはり住んでいる人は違うな~。

オランダが舞台の話を描いた時も、TVでオランダの世界遺産である風車の
番組を見てたら、風車が出来た歴史をやってて・・・・・
そうか~土地のほとんどが湿地で、水を移動させて住むために
ああいう風景になったんだな~と同時に、街中が運河を中心に
生活しているコトを知る訳。

私のオランダの知識ときたら、ディック・ブルーナのミッフィちゃんと水車と
チューリップだけなんですよね・・・・・・・フランダースの犬とか?(^_^;)
そっからスタートするんですから(笑)
調べてみたら、フランダースの犬の舞台はベルギー(^_^;)
チューリップは実はトルコ産Σ( ̄ロ ̄|||)ガ~~ン!
アムステルダムには、アンネ・フランクの隠れ家。
・・・・・・・・当たっていたのは、ミッフィーだけでした・・・・・。
でも、実は日本とは国交が深くて、当時から風車を利用した造船業が
発展していたので造船で国益を得ていたらしいですね。
長崎にたどり着いたのは有名ですよね。
ハウステンボス(最初はオランダ村)が
あるのはそのせいで。
蘭学・・・オランダの医学だったりね。思い出してみるとそうだった・・・
みたいな知識が山のように出てくる(笑)


でも、背景というのは漫画の中で「あって当たり前」←しかも自然に
ないとリアリティがなくなるし・・・・・・上手いと流して見ていられるのに
おかしいと、急に目だってしまい、話の流れをブチこわしてしまい
ストーリーの邪魔になってしまうという・・・・・・
やはり絶対的に必要なモノなんですね。

でも、アメリカのテキサスに、北欧風の石造りの建築物描いている人もいるし
牧場にいきなり博物館みたいな建物描いてしまう人もいる。
牧場なのに馬や牛がほどんど出てこないとか(^_^;)←動物は苦手な人多いよね
・・・・・・・・・・読者に気がつかれなければいいんでしょうけどね(・_・;)
そして、そこまで気にしない読者が大多数とも言えます。

でも・・・・私は考えちゃうのだよ・・・・・
その国に住んでる人が見たら、ハリウッドの描く日本みたいに
笑われるのではないかと・・・・・・・・・
ハリウッド映画の中で描かれた日本は失笑でしょ?
映画やドラマに日本人が出てきて、部屋が映った時に
いきなり洋間に掛け軸置いて、その掛け軸が「うる星や○ら」とか(・_・;)
描いてあったり、部屋に鎧兜置いてあると笑えるでしょ?(実話)

原作者はもしかしたら見ないのかも知れないけど・・・・・
原作者や海外の読者が見て、違和感や笑いを与えるのは
キチンと描いている以上嫌だからね・・・。

実は、海外からもメールをいただく機会があって
一人はスイス在住の日本人の方で(東京出身の方です)
とても彼女には勇気付けられています。(いつもありがとうございます)
海外では、入手しにくい雑誌掲載分まで入手してくれたり:・(≧o≦)・:
彼女の住んでいる場所の情報なども住んでいるからこその
リアリティでなるほど・・と思っています。(物価とか、習慣とか気温とかね)
彼女のメールはいつも外国暮らしだからこその話が、あるので
とても楽しみなんです。
メールの内容からは、ほんとうにキチンと丁寧に読んでくださっているのが
感じられて、感動して泣いてしまいましたよ~

HQに限らず漫画の読者というのは、ほとんど、ざーっと内容を読み流せば
満足!という人が大多数の、読み捨てが中心の文化なので。
コミックスを入手して下さっていたり、ブログやHPなどで
感想書いているような方は別ですよ(・_・;)
こういう方は、熱心な読者で辛口の意見が出るというのも
キチンと読んでいるからこそだと私は思うんですよね。
(読み流していると手抜きだろうが描き飛ばしていようが解からないはずでしょ?)
いつか機会があったら、スイスが舞台の作品を是非ともちゃんと
描きたいと思っています。

もう一人、スペイン人の日本語を勉強している若い女性(推定ですが)がいて
「キャンディキャンディ」のアニメから、日本の漫画文化を知り、
漫画が読みたくなって、日本語を勉強始めて学校に行っているそうです。
それで、いがらしゆみこ先生の作品を探していて
ハーレクインコミックスにたどり着いて、
いがらしゆみこ先生のハーレクイン作品を読んで、
色々読みたくなり、私の描いたものに行き着いて、頑張って読んでくれて
HPを探し出してくれて、メールを下さったんです。

ブログは翻訳ソフトで翻訳して見ていて下さるそうですが
漫画は、最初日本人留学生の友人に手伝ってもらってたけど
その方が帰国してしまい、最近はずっと自力で読んでいるそうです。
これには本当に感動してしまいました。
(一冊読むのに最初は一ヶ月くらいかけてたみたい(TT))

ロンドンへも行ったことがあるみたいで、
スペイン語のメールを翻訳ソフトにかけてみると
「あなたの描いたロンドンは正しいです。旅行しましたか?」となったので
少なくとも旅行者には、リアリティを与えられていた事に
私は、感動しちゃったのと同時に
やっぱりちゃんと描いて良かったと実感しました。
Gracias siempre por Celia!

それまで、資料をほとんど揃えないで描くトコロで長い事働いていたので
適当にしか描けない人間だったんです。
正直に言うと、これは技術もあがらないし、資料なく描くのは無理。
資料なしで描いたものは、所詮それなりの適当なモノでしかないんです。

資料をキチンと揃えて描くというコトを恩師のM.K先生のトコロで
学び、その後にやはりキチンと資料を揃えて描くY.H先生のトコロで
お仕事していたので、このお二人のおかげで今があると実感しています。
(資料の探し方もコツがあるんで、現場で実践しないとわからないと思う)
自分の恵まれた環境に感謝です。ジーン・・・・・

海外の読者さんだけでなく、このブログを介してコミックスを入手してくださった方も
多くいて、中には男性の方が「嫁が買っています」とおっしゃって下さったり
「漫画は久しぶりですが、買ってみたらハマってしまい散財しています」とか・・・・・
「友人が少女漫画の頃の作品を読んでて知っていましたよ」とか
色々日々元気付けられています。
みなさん、本当にありがとうございます。(>∇<。。。

たくさんの人に恩返ししなくちゃいけないんですが
私に出来る恩返しは、買ってくださった人に
損させたと思わせない面白い物を、絶対に手を抜かないで
きちんと描く!これだと信じているので、
一作一作大切に描くので、どうぞこれからもよろしくお願いします。

本当にいつもありがとうございます (ノ_<。)


今日は何だかちょっとおセンチ日記になっちゃいましたな・・・・・
ハズカチー
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