SSブログ

映画「ミスト」 [▽▲▽映画・ドラマ▲▽▲]


ミスト Blu-ray

ミスト Blu-ray

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: Blu-ray


総合評価:★☆☆☆☆

なるほどなぁ・・・・
観た後に、最悪な気分になる映画の中でもTOP3になった
だけの事はある、最悪なラストシーンの映画でしたね・・・・
一応、「最悪な気分になる」という最後なのだけは知ってたので
覚悟して観てみたのですが、スティーブンキングなんで、
ミステリーとしても面白いとは思うんですけど、気分的には
最悪な気分になりますね。

ちなみに私が最悪な気分になった映画は
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」
「ダメージ」
       …の二大巨塔がそうなんですが
この映画も加わってしまう事になりますね…

でも、うーん…この二つの映画と違って、人生の選択を
間違ってしまったけど、必死に戦ったゆえの結果なので
気の毒すぎるけど・・・・主人公は主人公で精一杯だったので
仕方ないのだけど、悲壮感だけが残るかなぁ・・・
「ダンサーインザダーク」も「ダメージ」も、結末は
自業自得なので同情できないし、バットエンドじゃないと
納得はいかないので、仕方ないのよね。

この「ミスト」の主人公のとった行動も、正義感ゆえなんだけど
彼は彼の判断で戦ったんだけど・・・・・・・・・うーん…
要は最後まで希望を捨てちゃいけなくて、絶望してはいけなくて
最後の最後まであきらめちゃいけないって事なんだと思うのよね。
彼は途中で諦めちゃっているからな・・・・
絶望感がそれだけ深かったって事なんだと思うんだけどね。

彼のとる行動も理解できるし、気持ちも解るんだけど
生き残ってしまった自分の罪から逃れられない絶望感は
計り知れないのよね・・・・
それゆえに、憂鬱な気分のラストではあるんだけど・・・・
これを踏まえて前向きに生きていく…ってのも難しいほどの
トラウマよね(゚Д゚;)

この映画、タイトル通りで、ある日、大雨の災害で家の木が
倒れたりボートハウスが粉々になってしまったので
子供を連れて街のスーパーマーケットに行くと
霧がどんどん増えてきて、外から血だらけの人が
スーパーに駆け込んできて、外に何かがいると訴えることから
はじまるんだけど、ちょっと外に出ただけで、何かの謎な生物が出てきて
外に引きずり出されて死んでしまったり・・・・
巨大な虫や翼竜みたいな怪物が夜中、光に集まって来て
スーパーの中に襲い掛かるんだけど・・・・

どうにもこの虫とか翼竜とかが、嘘っぽくて安っぽいんで
興ざめしちゃうんだよね・・・・
こういうのCGで今やいくらでも出てくるものなんだけど
それにしても安っぽい。
いっそ、触手だけで、虫とか翼竜とか出ない方がいいかな~って
思うくらい、どうにもデザインが安っぽいし…ありえない感があるのよね。
それでシラケちゃって…。

それに恐竜並みにデカい巨大生物が街にはびこっているんだけど
軍隊がやっつけられるレベル超えている気がする・・・・
ここまでデカいの出てきちゃったら、もはや地球レベルでまずくない?
ひとつの街に起きた悲劇…っぽい展開だけど
そういうレベルじゃ解決出来ない気がするし、収拾早くない?(・_・;)

いっそ心理的に追い詰められていく事だけに絞って描いていった方が
良かった気がしちゃうんだよね。
近くの軍事基地から何かの実験の失敗で、ふもとの街に大被害を
もたらしてしまうって言うのもなんか、ファンタジーっぽいのよね。
そう、「進撃の巨人」っぽいの。

政府とか基地とかの実験の失敗で、人々の生活が
恐怖に陥れられる…って設定って、よくあるフィクションのネタではあるんだけど
どうにも、リアリティとして巨大生物が出てきちゃうと・・・・
一気に萎えるんだよね。
実験体の失敗作で巨大生物作る…ってありえる?
地球上の土地の規模を考えて、科学者が理論的に考えて
巨大生物を秘密裏に作り出すとは思えないんだよね・・・・。

細菌とかガスとか兵器みたいなものなら、納得も出来るし
可能性もあるので、恐怖心にもつながるんだけど
巨大生物実験で作り出す可能性って・・・・ある?
あるとしたら何の為?
最後まで説明されないまま終わるけど、どうにも
ファンタジーっぽい設定なんだよなぁ・・・

まだ、ゾンビになっちゃう菌が漏れた…みたいな方が
リアリティはあるかなぁ…
いや、ゾンビ自体がウソっぽすぎて、感情移入しにくいんだけど(・_・;)

展開とか心理的な追い詰められていくカンジは、
さすがにスティーブンキングだな~と思うんだけど
人間の恐怖って実はとっても限られている気がしちゃいました。

特に欧米人にはキリスト教が浸透しているから、終末論とか
宗教観が出てきちゃって、ややこしいし、銃社会だからこその
ややこしさもある。

そして、基本、宗教に傾倒している人って、ヒステリックだよね?
宗教って冷静な判断力を持つことも含まれているのでは?
熱心な宗教家ほどヒステリックで狂信的なのは何故?
「私は神を信じているのよ!!」ってのは他人に押し付ける事じゃないよね?
でも、たいてい押し付けてくるし、さも自分が考え出した説法みたいに
偉そうに論じてくるよね?
本当に神様の存在を信じているのなら、
自分がいかなる状況にあったとしても、その結果を受け止められる
強さがあると思うんだけどね。
お得意の「運命」って奴じゃねえの?

終末論で人の恐怖心あおるのって、宗教の教えにある訳?
恐怖心をあおらないと信者が出来ない宗教なんて
本当に救われるのか、怪しい気がしちゃうんですけど・・・・(・_・;)
どうにも宗教を振りかざして来る人って、どこにいても
話通じないし、安っぽい正義感を押し付けてくるよね。
・・・・・・・・・・・・という人物がいるせいで、追い詰められていく
人がけっこういるんですけど・・・・

私、こういう状況に陥ってもこんな宗教には入らないな。
こういう状況で宗教にすがるって、ただの現実逃避だもん。
うーん…私ならこの主人公みたいに打開していく行動は
とらないと思う。何故ならそれは恐怖心があるから。
コワいもん。自ら出て行って戦う勇気もないし。

とりあえず、宗教にも入らないし、閉じ込められたスーパーで
最後まで極限状態になるまで待つと思う。
食料も薬も揃っているんだし、何も出来ないなら
その場で精一杯頑張る事にするかな?
途中でバケモンにやられて死んじゃうなら、仕方ないでしょ。
そら、私の運もそこで尽きたって事で受け入れるしかない。
でも、最後まで一応は頑張るよ?
食料尽きて、人数が片手にたりないほどになってしまったら
そこで打開策を考えると思う。
なので、私はこの映画の状況になったら一応は助かるかも(゚。゚;)

なんかあの安っぽい虫とか翼竜のせいで、B級パニック映画みたい。
あ!!そっか、B級パニック映画と思えばいいのか。
この先、生涯二度と見ない映画ですな。

共通テーマ:映画

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。