SSブログ

映画『バケモノの子』 [▽▲▽映画・ドラマ▲▽▲]


バケモノの子 (スタンダード・エディション) [Blu-ray]

バケモノの子 (スタンダード・エディション) [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: バップ
  • メディア: Blu-ray


総合評価:★★★☆☆
今頃ですか?ってなツッコミは置いておいて、作品数が増えるごとに
観る人の好みって出てくるので仕方ないのかな~と思いますが
悪くはないんですが、いまひとつ。

私は世間的に評価の高い「サマーウォーズ」がイマイチ…
そんなに良かったかな~と思いつつ…世間的には
避妊しろとツッコミ満載の「オオカミこどもの雨と雪」は
私には面白かったんですが・・・・・・・・

うーん・・・今回の作品はなんというか
こんな話は期待していなかった・・・というのが感想かな?

色々なリアリティとしてこういう、『ド』ファンタジーのお約束として
異世界とリアル世界をあんなに簡単に毎日行き来しちゃだめでしょ?
人間界とバケモノ界は別のワールドであって、
簡単に行き来出来ないからこその世界観で・・・・
毎日通勤しちゃダメでしょ(;・∀・)
おいおいおいおいおい…それじゃあ、何で異世界行くんだよ。
ってなハナシになっちゃう。
そして、最初の時に何で出口なくなってて
帰れなくなっちゃったのかってツッコミが入ってしまうじゃん・・・(-_-;)

でもって、パラレルワールドに入り込める人がそうそうに何人もいたら
ダメなんじゃないの?そして、そこに何のツッコミも疑問も恐怖も
抱かないでスルーしちゃいけないでしょ・・・・

そして、バケモノ界の人はあんまり人間界にしょっちゅう出入りしてたら
おかしいでしょ・・・・そもそもが。
いや、来てもいいんだけど何か特別な力とかないと
来放題になっちゃうじゃん(・_・;)

せっかく導入部分は面白そうだったのに…なんだかな~
こういう、ツッコミ満載な部分が宮崎アニメみたいな
「見切り発車で出たとこ勝負の片付いてない感」が
出てしまったので、ガッカリ。
うーん…今までは好みは置いておいてキチンと収拾が
ついていた監督なので、宮崎アニメに寄せたのかな~とも
思ってしまう。

でも、日本人の…特にアニメ好きな人たちって
一度受け入れたら、何作っても何見ても、背景がリアルだと
リアルだリアルだ、キレイキレイと喜んで
評価してくれるから、別に話の収拾とか展開には
興味がないのかもしれないですね。

師匠と弟子の関係かと思いきや、お互いを高め合って
お互いが刺激し合う師匠関係になって、成長していく姿がとても
良かったのにな~4人で旅に出る所なんかも、とても良かったし
主人公が精神的にも成長してきていたのになぁ・・・・
ただ、幼年期の主人公が最初から掃除とか家事が完璧に
出来すぎているんで、その辺もう少しじっくり描くといいのに…
失敗ばかりしていたのに、上手になっていく過程が欲しかったなぁ

前半のそういうワクワク感が、後半急激にダウンして
最後は千と千尋の神隠しともののけ姫みたいな展開で
無理やり押し込んじゃっている・・・・
あれが不要な気がするんだけど・・・あれがあるから収拾が
難しくなっちゃったんじゃないのかしら?

そして、背景リアルだと、リアルだキレイだと絶賛なのですが・・・・
私はここまでリアルだと実写映像の背景にアニメのデフォルメ絵が
入り込んだような違和感があるので、ここまでリアルな背景求めてない。
というか・・・・おかしいなって思う部分がたくさんありました。
なのに、爆発シーンだけアニメ表現なのよね・・・・
違和感あるのは私だけ?
リアルは追及しすぎると、違和感が出てくるので
やっぱり限界の線引きが難しい所じゃないかなぁ…
CGも良し悪しだね…技術が出てくるとどうしてもリアルに近づけたくなるし
それがいい技術の腕の見せ所なのに・・・・かえって追求しすぎると
ただ普通にデジカメで日常風景を録画したみたいになってきちゃう。

じゃあもう絵じゃなくてロケ地で普通に映像録画して、それに絵を
入れたら?ってくらい無意味な気がしちゃう。

うーん…残念!
でも、絵はオタクっぽくないしキレイだから見やすいし
声優独特の作りすぎたサムイしゃべり方じゃないので
世界観にはスルっと入れる。
アニメに慣れている人はこの声優の独特のしゃべり方が上手い演技だと
言うんだけど…私はあの声優独特のしゃべり方が苦手でアニメを
あんまり見ないんだよね。
だってしないもん。あんなしゃべり方。
ああいうしゃべり方する人たち見た事ある?

そういう意味では普通の役者さんたちが声をあてているので、私は
違和感なく観れるんで、宮崎アニメとか細田監督作品のアニメって
入りやすいのですが、作品ごとに好みが出るのは仕方ないので
この作品が私にはイマイチだな~というだけかな。

日本の映画が、もはやアニメだけじゃなく邦画も充分評価されて
充分世界に通じるようになってきた昨今なので、
いかにしてアニメというジャンルが他のものを凌駕していかないと
ムズカシイ時代になってきましたよね…

アニメというジャンルが、ひと昔は、
オタクで特殊な設定に慣れた上に、解りにくいモノを理解したつもりになって
妄想で補える事を、得意げになっている人たちだけのモノだったのに
昨今はちゃんとエンターテイメント姓を兼ね揃えていて
観る人を楽しませてくれるサービス精神が感じられる作品が増えましたよね。

解る人にしか解らない…という部分が、選民意識刺激して
アニメオタクには気分が良かったんだろうけどね(・_・;)
そういうのって「娯楽」としては、失格だと私は思っているし、
高飛車に感じるんで、認められないのだ。
解る人にだけ解る?知るか!なんで見ているこっちが
脳内補てんしてやらなくちゃいけないのだ。
観る人選ぶものなら、市場に出す資格ないよね?
エンターテイメントにはエンターテイメントとしての良さがあるし
責任があると思うの。作り手側にはね。

誤解無いように言いますが、私は宮崎駿作品よりも
細田守監督作品の方が誠意を感じているので好きですよ?
「オタクしか見れないアニメ」じゃなくて「普通に楽しめるアニメ」を
楽しみにしています♪



バケモノの子(スタンダード・エディション) [DVD]

バケモノの子(スタンダード・エディション) [DVD]

  • 出版社/メーカー: バップ
  • メディア: DVD




共通テーマ:映画

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。