ドラマ『そして誰もいなくなった』

And Then There Were None そして誰もいなくなった≪英語のみ≫[PAL-UK]

• 出版社/メーカー:
• メディア: DVD

総合評価：★★★★★
録ったままずっと忙しかったので観てないままでした。
仕事が一区切りついたので、一気に視聴～
これは毎週観ていたら、続きが気になったかも。
３回分とはいえ、しっかり伏線もあり
さすがな作りで、退屈ナシでした～。
オチも、なるほどな～確かに彼しか
全てを知りえないもんなぁ・・・
そして、自分の罪をも償うつもりでいるので
こういう趣向を開いて、１人１人裁いていく…。
観る前から内容は知ってたんですが、善人は１人もいません。

そして、特別凶悪な悪人もいないのが、コワい所で…
特別な凶悪人じゃないゆえに、罪を裁かれる機会もないまま
罪を犯したまま、平穏に生き延びてしまっている恐さもある。
アガサクリスティーの作品のすべてを知っている訳では
無いけど、いくつか観た作品の中ではこれが一番好きなので
映像化したものはちゃんと観ていると思う。

今回は時代背景もあって、登場人物がタバコを吸うシーンが
頻繁に出てくるんだけど、タバコって男前の小道具としては
とてもセクシーな小道具なのよね～
実際には臭いし、ヤニがつくし、室内では絶対に吸わせないけど
映画の中とかで男前がくわえていたり、手に持つ姿は
とても表情が出ていいなぁと思っちゃったりする。


今回一番ひどい殺人を犯していたのは、
この画像の男、フィリップで
元傭兵で、戦争中とはいえ２１人も虐殺している。
戦争中の事なので、２１人も殺しているのにお咎めなし。
しかも彼は１０人の中で唯一自分の罪を自覚していて
それを真っ向から認めているのだ。唯一冷静に
最初から最後まで自分がいい人間だとも思ってないし
かといって罪を償う気もないまま生きているのよね。

相手を傷つけておいて、自分が正義だと思っている人は
タチが悪くて、自分が犯した罪自体を
正当化していたりもする。コレが一番悪に見えてくるのが
面白い所で・・・・
実際そうだよね。

ネットなんかでエセ正義感振りかざして人を糾弾するヤツは
自分が加害者な事に自覚してないので、
自分が糾弾している相手をよく知りもしないのに、
いかにも知ったふうな偉そうな口をきくよね。
そして、相手を追い込んでいったりする。

何様のつもりか知らないけど、見ず知らずの他人…
特に芸能人なんかだと一方的に知ったつもりになって、
偉そうに糾弾している人を見ると吐き気が出る。

そんなに偉いのか？そんなに清廉潔白に生きてて
そんなにお前は何の間違いも侵さずに日々を送ってんのか？
どれだけ自分の事解ってるの？

芸能人だと「キャラ」ってモノもあったりするから
ＴＶに映っている姿が本当のその人の人格とは限らないと思うけど
それを解っているのだろうか。

思い上がるにもほどがある。
ちったあ謙虚になってほしいね。
自分ってそんなにすごくないから。
自分ってそんなに正しくもなければ、
えらくもないし立派でもないから。
己を知らないって怖いよ。

他人の事を糾弾できるって事は、
さぞかしご立派な人生で何の嘘偽りもなく、
正しく、誰も傷つけず、何の僻みも、痛みもなく
生きていらっしゃるんでしょうね？
今までの人生で一度たりとも間違った事をした事が
ない人以外、他人を糾弾する資格なんかないと思う。
誰しも犯罪者になりうる危うい均衡の中で生きているのは
同じなんだから。
自分の時だけ「仕方なかった」なんていうクズ発言だけは
しない自信と確信でもおありですかね？

悪人とか罪人を描き出す時って、
私は原作物でミステリーを描いているので、いつも感じるんだけど
悪人として生まれてきた訳でもないし
罪を犯してしまう人は弱さを持っているので
自分の事を正当化するのに必死なのよね。
それで、自分にとって都合の悪い事実を是正しようとしてしまう。
自分の弱さとか自分の過ちを認めるって、
強くないとできない事なんだなって思っちゃう。

誰しも自分の思い通りになんか人生は展開しないよ。
いや、むしろ自分の思い通りになんかならないのが
人生と言うモノでさ、それをどう切り開くのかが
大きな課題でさ…誰も何にもしてくれないし
待ってたって思い通りになんか絶対にならない。

邪魔する人は出てくるし、障害もあるし、
現実として経済的にできない事も出てくるのだ。
それをひとつひとつクリアしていくしかないのが人生で
他人を陥れたり、他人を殺めたりしたって
違う障害が出てくるだけで、何も問題は解決しないのだ。

犯罪者ばかりが登場人物に出てくるので、人の弱さと
愚かさばかりが浮き彫りになるので、そこが見ていて哀れだね。
私は人を裁く権利もないし、糾弾する立場にもないけど
こういうエセ正義感で社会的に裁けない人を
裁きたくなる気持ちも解るんだけどね。
こうやってフィクションの世界でやるのが精一杯。

今回は男前が１人だけで、あとはオッサンとかジイサンばっか
なので、危険なタイプの男前が元傭兵のフィリップだけなんで
サービスか？サービスなんか？というショットも…

全身ギャランドゥでつよ…
こんなショットいるのか？(･_･;)
正直…あんま必要ない気もするけど…(ﾟДﾟ;)


いや、面白かったデス(♡ >ω< ♡)

アガサ・クリスティー そして誰もいなくなった [DVD]

• 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
• メディア: DVD

４月か…先のハナシですが、日本版のDVDが出るようなので
予約注文してみました（≧▽≦）
映像特典はわずかですが…カットされているシーンが
あるみたいなので。
（コカインを吸うシーンなんかが特に）
久しぶりにハマったミステリーなので、ちと高いけど…
DVD買うの久しぶり…年末にちょっとドカンと大きなDVDBOXを
全２巻買って (￣□￣;)!! けっこう大きな出費だったんで(;'∀')
我慢してたんだけどな～・・・・・

こうなったら・・・・「マスケティアーズ」も買っちゃうか (￣□￣;)!!