短編集のKindle版 [☆☆☆お仕事☆☆☆]
いつのまにか短編集のKindle版が出ましたね(・_・;)
思えば・・・15年もの月日が経過しているのであまりにも下手な絵で
見せたくないのが本音なんですけど・・・( ̄□ ̄;)!!
でも、これも私の恥の歴史です。
「マーガレット」にデビューして読みきりばかり描いてたのですが
下手は下手なんですが、とにかく必死に一生懸命描いてたあの頃の
思い出は詰まっています。
当時の私は、仲の良い友人たちに自分が漫画家だとは言えなかった・・・・。
そう、ごくごく一部の友人しか知らなかったという・・・・・。
あまりの自信のなさに言い出せなかったのだ(>_<)
私は子供の頃から否定ばかりされて育ってしまったので
自己肯定するにはものすごい勇気を要するのだ(・_・;)
デビューを黙っていた事で相手を怒らせてしまい、
縁を切られてしまった事もある。
でも、私にとってはとてもじゃないけど人に自慢して回るような
気持ちにはなれなかったのだ・・・。
かなり年上の世代の作家さんとアシスタントさんたちには
デビューしても一切はしゃぐことのなかった私に
「冷静だよね~」と笑われたが・・・・冷静にしかなれなかった。
だって、唯一頑張っていると胸を張っていえるはずの漫画も下手で
周囲はけっこうな人数が私の絵を見て
「こいつよりは、私のほうが上手い」と自信持っていたくらいなのだ(^_^;)
まあ・・・わかる!それくらい下手だったからさ(笑)
人に見下されているのは悔しいけど、現実なので言い返すことさえも出来なかった。
なので、私に出来ることは見下されないくらい上手くなるしかなかったのだ。
デビューに至り、プロとして作品数をこなしても、画力のコンプレックスは
今尚続いているのですが、アシスタント時代に知り合った作家さん
この人もデビューして自分の作品を描きながらアシスタント業を
していた人なんですが、仕事中にこういう話題になり
私じゃないアシスタント仲間の投稿中の若い子に
「自分より下手な人見て、安心しているような精神力の弱い人は
プロには向かないよ。この仕事って遊びに見えるみたいだけど
遊びじゃないから」
と言っているのを聞いて、ちょっとドキっとした。
確かに私なんか見て安心してたような人たちは、現在プロとして
仕事はしてないので。デビューにさえいたってないどころか
投稿作を1本も描かないまま漫画を辞めてしまったような人たちなのだ。
私は今思えばこれは幸いなのかもしれないけど、自分より下手な人なんて
そうそうめぐり合えない状況にいたので、下見て安心なんてなかったのだ。
今だってそうだ。
出来上がった瞬間は少しだけでも上手くなれた気がしているのに
印刷されて目の前に商業作品として出されると絶句する。
あれ・・・・こんな下手だったっけ?( ̄□ ̄;)!!
もうちょっと上手く描けていた錯覚してたのに・・・・
これを言うとさ、お決まりのように
「進歩しているからこそ、そういえるんですよ!」なんて慰められるけど
それを言えるのって、デビューして2~3年の新人さんまでだよ。
己の不甲斐なさにガックリしてしまう。
それいうとさ、満足できる日なんかこないんでしょうけど・・・・
そんな私が一歩一歩色々試行錯誤して描いた作品です。
Kindle版はかなり安いので、少女漫画好きな人は
よろしくお願いします~('ェ';)