SSブログ

映画『ダ・ヴィンチ・コード』注:ネタバレ有 [▽▲▽映画・ドラマ▲▽▲]


総合評価:★★☆☆☆

私はやっぱりツッミ体質なんで・・・・伏線が貼られたまま
解決しないと、何で?とか思っちゃうのと・・・・・
一神教の偶像崇拝であるキリスト教の人たちと違って、
多神教の何でもありなバリバリ日本人の私なので
キリストが人間であっても、ショックもないし、
人類の歴史を覆したりもしないのよね。
・・・・・・・・・・私が頭悪いだけ?

っていうか・・・キリストが馬小屋で生まれたとか
両親がいるとか、いろいろ設定ある時点で、神というよりも
人間に感覚が近かったんだと思う。
なので、歴史も覆されないし、何のショックもないし
どんでん返しのラストにも、全く感じなかった・・・・・・・・・。

冒頭のルーブル館長が犯人に撃たれた後、ルーブル館内を
何故かトリック作りに奔走(警備って何?)
で、死体は胸に五芒星を描いて、床には ウィトルウィウス的人体図を
描いてその円の中で死ぬんですが、そんな元気あったら
病院行けよ・・・・・・・・・っていうか、警備が何で一人もこないのだ!
撃たれた後に、こんだけ動き回ったんだから、そら死ぬだろうよ。

絵画動かして、鉄柵までおりる事態になっているのに
警備員一人もこないなんて・・・・・・・・
ルーブルから絵は盗み放題じゃん・・・・
犯人も、あっさり逃亡できちゃっているし。
これじゃ、ルーブルがあまりにも手薄で警備能力ゼロって
事になっちゃうんじゃないの?

トリック創るのはいいよ?本人の勝手だからさ。
でも、それが解明されなかったらどうするつもり?・・・・・・ってほど
解かりにくい訳じゃない?それってさ・・・意味ある?

さっさと警備員が来て病院に運ばれたら、充分助かっていたって
事でしょう?
・・・・・敵もさ、まったく致命傷与えてなかったって事だから
まったく役に立たない刺客って事だよね?
・・・・・・・・・・・・・うかつな刺客としぶといターゲットのせいで
何やら不安な始まりだなあ・・・と思ってたのよね・・・・。
すでに、冒頭でこんだけツッコミ入るんで、出来はすでに
期待できなくなっているのよね・・・・・・・

何でジャン・レノ扮する刑事は、あんなに決め付けてトム・ハンクス(主人公)を
犯人だと確信してたの?何の根拠で?
そのうち、何か確信めいた大きな理由が出てくるのかと思えば
ただの思い込みで最後まで持っていきやがった!!!!
マジですか!!!!こんな事していいの?
マンガのネームだったら、絶対許されないんですけど・・・・・・・

敏腕刑事でもなんでもないよね?あのジャンレノの役・・・
だって、思い込みで犯人決め付けるし、
トラックに投げ捨てられた追跡発信機追って、
現場から一人もいなくなるし(アホちゃうの?)・・・・・
で、偉そうに、「インターポールに連絡しろ!」
・・・・・・・・・・・ああ、お前じゃ何も出来ないだろうな。・・・・な刑事。

で、何であっさり途中から、あのじいさんが犯人だと思ったの?
じいさんが犯人と解かったら、あんなに決め付けていた事が
さっぱりなかった事になっているんだけど・・・・・・・これ、どういう事?

で、何で、あのじいさんは途中から味方のふりしておいて
敵側のラスボスになるの??
利口なくせに・・・・・
敵側でもラスボスでもいいよ。別に。
でも、だったらなおさら、トム・ハンクスと、最後まで謎解きがされるまで
味方のフリして一緒にいて、謎解きが解明されてから
正体バラして取り上げちゃえばいいんじゃないの?
何であのタイミングで急に「実は敵だったんだよ~~ん」に
なっちゃったのかさっぱり意味がわからない。
うかつすぎる。
とても大学で研究をし続けているような脳みそとは思えない。

ねえねえ、ホントに映画ちゃんと作る気ある?
何から何までツッコミどころ満載なので
前評判が良かっただけに「え?これが人気ってマジで?」と
思っちゃったのよね・・・・・
小説だともっと違う展開と心理が描かれているんでしょうか?

それにさ・・・・『聖杯』ってインディジョーンズでもとりあげられるほどの
秘宝なのに、女性を表しているとか・・・・無理ないか?
だったら聖杯なんて呼ばれなくてもいいんじゃね?
オチがキリストの子孫の女性・・・・・・・・うーん・・・・・・・
なんかなあ・・・・だから?・・・・・としか言いようがない。
知ってましたけど?それで?みたいな印象のラスト。

多分、見ている人に『そうだったのね!!!!』と感動させるシーン
だと思うんですけど・・・・・・・・・・・
なんだか、何も変わらないんですけど・・・・・・なラスト。

謎解きモノってすべてにおいて言えるんだけど
トリック解明させる為に、大学の研究者とかオタクじみた人を出して
特殊能力を発揮してトリック解明していくんだけどさ・・・

何だか謎とかトリックの為に、わざわざ創られたというか
違和感あるトリックで、それが解けたとしても『すごい!!』というより
「ホントか?それ、お前の思い込みだけじゃね?」とか
思っちゃうのよね・・・・・・・・・・
作りこみすぎるというか・・・・・

絶賛する人も多いんですが、私は頭悪いので意味がよく
解からないのもあるし、トリック創って、その為につっくけられた設定と
話がいまいちなんで、評価はあんまりよくないです。
続編も見ないと思います。

・・・・・・・・・・・推理モノとかトリックものとしてはかなり出来が悪いと
思っちゃったのよね・・・・ホント世の中これが面白いと
思っているのかな・・・・もしかして小説読んでたら
細かいニュアンスわかってもっと面白い?

これが大ヒット作で第二作目が出来るんだから・・・・・・
よっぽどソフト不足なんだろうなあ・・・・・

で、日本人にどれだけこれが理解できているのかは
ちょっと謎です。
だって、キリスト自体を崇拝している人間が少なすぎるし
キリスト教も仏教も、新興宗教も差がないほど
何でも拝むでしょ?日本人ってさ。

ここが多神教のすごいところで、針の神様がいたり
ほうきの神様がいたり、貧乏神から福の神から何でもござれで
亡くなると悪霊まで拝んじゃうし・・・・・。
拝んじゃえば、祟りもないだろう!!・・な大雑把な国民性なので
一神教で絶対的な存在という『神』は日本には存在しないでしょ?

これってギリシア神話なんかでも、そうだからこっちのが理解できると思う。
ゼウス…今はユピテルでしたっけ?
あちこちで孕ませまくって、あっちこっちでやりまくりだし
そもそもヘラという奥さんいるじゃない?
太陽神だのワインの神様がいたり、愛と美の女神なんてのも
存在しちゃう。
神様だって結婚するんだという話が横行している。

でも、キリスト教は信仰心が強いから他の宗教は認めないし
排除しようとするし、絶対的だよね?
だから、神は人とは違う存在で子供も作らなければ
人とは違うので寿命もないし、絶対的に完全なのよね。

そんな存在を作り上げちゃった人たちには、
神が人間であるはずがない!!!!その証拠を消せ!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何かちがくない?
ま、これを言うと宗教問題になるのでやっかいなんで
辞めておきますが・・・・・・・・

ただ、ロン・ハワード監督の演出と撮影技術やカメラワークなんかが
やはりすごいのでこれだけしょうもないハナシをいかにも
面白い映画風に創ってあるんで、それがかなりすごいなあと思いました。
多分、大多数の人はこの大げさな大ヒット作風な作りに
面白い映画を見たような錯覚に陥るだろうなあ・・・・・

さあ、ヒット作ですよ!話題ですよ!人気俳優が出演していますよ!
興行成績ナンボですよ!お金かかってますよ!
ベストセラーが原作ですよ!構想何年かけましたよ!
過去にヒット作を出した人が作っていますよ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これ、世の中の半分以上が食いつくように
宣伝しているよね。面白くもない上につまんない映画でも
見事にヒット作に見せてしまうんだもんな・・・。すごいよ。

前に映画評論家の方が言ってたけど
『日本人は一度ヒット作を出した人だけが、永遠にヒット作を出し続けると
思い込んでいるから、その監督がどんな駄作を作ろうと
名作呼ばわりするから、いい映画は、
よっっっっぽど好きな人が『苦労して』自分で探さないと
見つからない事になっているのよね・・・・』
と呆れていたんですが、マンガでもそうだもんね・・・・
小説でもドラマでも何でもそうだもんなあ・・・。

本当は★ひとつのつもりでしたが
ルーブルで撮影しただけあって、色々な細かいディテールが
こだわってあって、おお!と思うようなシーンもかなりあったし
謎解き解明中に、文字が白く浮かび上がるというのも
『ああ、こういう人にはこう見えているのね~』という演出も
すごく面白かったので、その分で★2つです。

しっかし、おもんない映画・・・・・・・・・・・二度と見ないや。
なのでDVDのリンクも貼らない。
別に人に薦めたくないし、見てほしい映画じゃないし。
nice!(11) 
共通テーマ:映画

nice! 11

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。